
このサイトでは、配筋検査を行う作業者に向けて、検査の基本から、事前の準備、写真撮影のコツまで、現場で役立つ情報をまとめています。
検査の精度向上と効率化を実現する「配筋検査システム」も併せてご紹介。
配筋検査の知識を深めたい方や検査のレベルを高めたい方は、ぜひご覧ください。

配筋検査とは、鉄筋が設計図通りに正しく配置されているかを確認する工程です。建物の基礎に用いられる鉄筋は、構造の強度や耐久性を支える重要な部材です。ズレや本数不足があると地震の揺れに耐えられず、ひび割れや倒壊といった重大なトラブルを招きかねません。
実際に、鉄筋貫通孔の曲がりや不適切な補修、さらに施工図の誤りによって柱鉄筋貫通孔の位置が異なっていたことが原因で、建物全体の解体と再施工が必要となり、最終的に534億円※の損失につながったケースもあります。このような事態を防ぐには、鉄筋がコンクリートに覆われてしまう前に検査を行い、その結果を確実に記録することが重要です。
建物が地震や台風といった外力に耐えられるようにするには、鉄筋の配置や間隔、かぶり厚さ、定着長さといった施工精度を正確に保ち、設計通りの構造強度を確保することが必要不可欠です。これらの要素が正しく施工されていなければ、期待された耐力を発揮できず、建物全体の安全性が損なわれる可能性も。
施工精度を確保し、構造体としての強度と安全性を
担保するために、配筋検査は重要な取り組みです。
鉄筋コンクリート構造は、時間の経過とともに劣化が進行します。鉄筋のかぶり厚さが不足していると、外部からの水分や塩分により鉄筋が腐食しやすくなり、ひび割れや剥離といった問題を引き起こしかねません。また、定着長さが不十分だと、鉄筋の引抜き抵抗が弱まり、構造体の健全性が損なわれます。
こうしたリスクを未然に防ぎ、施工段階で構造体の品質を確実に担保するために行われるのが配筋検査で、メジャーなどの道具を使って手作業で図る検査が一般的です。将来的な補修判断や維持管理の根拠資料として活用できるため、結果的に建物の長寿命化にも寄与します。
建物の品質を守るために欠かせない配筋検査ですが、人手に頼るだけでは精度のばらつきや作業効率の低下は避けられません。見落としや確認漏れが建物の耐久性を損なうリスクも生じやすくなります。
そこで注目されているのが配筋検査システム。このサイトでは、配筋検査システム14社※を調査しおすすめのシステム3社を厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
※2025年6月19日編集チーム調べ:「配筋検査システム」とGoogleで検索をして表示された配筋検査システムを提供する会社を選定

基礎配筋が完了し、コンクリートを打設する前に必ず配筋検査を行います。鉄筋の配置や本数、間隔などが設計図通りに正しく施工されているかを確認する最後のタイミングです。
一度コンクリートを流し込んでしまうと、内部の鉄筋は見えなくなり、不備があっても容易に修正できません。
修正するにはコンクリートを一部削って再施工する必要があり、工期の遅れや追加費用が発生します。不備に気づかないまま工事が進めば、建物の強度や耐久性に重大な影響を及ぼす恐れがあるため、配筋検査は非常に重要な工程です。

必要な書類や道具を事前に準備し、現場での確認作業をスムーズに行えるようにしておくことが大切です。検査の段取りが的確であれば、精度の高いチェックができ、施工品質の向上につながります。特に検査箇所はコンクリート打設後に見えなくなるため、検査記録や写真の準備が欠かせません。
下記では、配置図や構造仕様書などの書類と、メジャーなどの道具に分けて、それぞれの仕様についてもわかりやすくまとめています。
配置図は、建物の基礎が敷地内のどこに施工されているかを確認するために使用します。配筋検査では、設計図に示された位置と実際の施工位置が一致しているかを検証する必要があり、その基準となる資料が配置図です。施工誤差がないかを把握するために、他の図面とあわせて確認する場面でも用いられます。
基礎全体の形状や寸法、鉄筋の配置を上から見た視点で示した図面です。配筋検査では、この基礎伏図をもとに
鉄筋の走行方向や配置位置が設計通りかどうかを確認します。
特に、梁の交差部や開口部周辺など、誤差が出やすい箇所の照合に欠かせません。検査前の事前確認資料として重要で、基礎断面図や構造仕様書と組み合わせて活用されます。
かぶり厚さ・定着長さ・重ね継手など、配筋検査の
チェック項目を視覚的に示した図面です。断面ごとに鉄筋の位置や寸法が明記されており、設計通りに
施工されているかを確認する際に活用します。
かぶり不足や定着長さ不足は安全性に直結するため、実寸と照合する資料として重要。基礎伏図と併用しながら確認作業を行います。
構造仕様書は、鉄筋の径・種類・継手・定着条件など、配筋に関する基準がまとめられた資料です。設計図だけでは把握しきれない仕様の補足として使用され、寸法や誤差許容値の確認にも役立ちます。
実寸検査では、鉄筋の径や定着長さなどを現場で直接測定して確認しますが、その合否を判断する基準となるのが構造仕様書です。
検査者と施工者が共通の基準でものさしを持てるため、客観的で正確な検査が可能になります。
平面図は、柱や壁の位置を確認し、基礎伏図との整合性が取れているかをチェックします。特に柱芯や壁の中心が基礎上に正しく配置できているかを確認するために参照され、構造体としての整合性確保に必要です。
基礎と上部構造の位置関係がズレていないかを確認する基礎資料の一つとして扱われます。
配管ルートと鉄筋の干渉を避けるために用いる図面です。特に、配管を通すために基礎などに設ける開口(スリーブ)の位置や大きさが設計通りであるかを、配筋と照らし合わせながら検査時に確認。
主筋や補強筋と配管が重ならないよう確認することで、施工後のやり直しを防止します。
鉄筋の間隔(ピッチ)、かぶり厚さ、定着長さなどを正確に測る場面で使用します。配筋検査ではミリ単位での精密な測定が求められるため、金属製メジャーが不可欠です。
たとえば、かぶり厚さが不足していないかを確認する際などに使用。検査システムと連携すれば、測定値をその場で記録し、手間を減らしながら記録の信頼性を高めることができます。
鉄筋の配置状況は、コンクリート打設後に見えなくなるため、記録用の写真撮影が欠かせません。現場ではスマートフォンやタブレットでの撮影が主流となっており、検査対象の部位ごとに記録写真を残します。
検査システムと連携することで、撮影と同時に黒板情報の挿入やデータ整理が自動で行えるため、記録作業が効率化されます。
撮影時に「現場名・日付・検査項目」などの情報を明示するために使用。写真に必要な情報を残すことで、後からの判別や報告書作成が
スムーズになります。
現在では電子黒板アプリの活用が進んでおり、AIによる自動入力、簡易図・配筋リストからの情報抽出により、正確な記録と効率的な
運用が可能です。
鉄筋と型枠の間に設置し、かぶり厚さを確保するために使われます。スペーサーの未設置や位置のずれは、かぶり不足を引き起こし、構造体の耐久性低下につながる恐れがあります。
したがって、検査時にはスペーサーの有無および配置状況を確実に確認することが求められます。
見落とされがちな項目ですが、構造安全性に直結する重要なチェックポイントです。
配筋検査で使用する複数のツールをまとめて操作できる中核的な端末です。撮影、記録、図面閲覧、黒板生成、チェックリスト確認などを一台で完結できるため、持ち運びや作業がスムーズ。
施工管理アプリと連携することで、現場からのリアルタイム共有やデータの一元管理が可能になり、検査の効率と精度が大きく向上します。

配筋検査では、建物の構造強度と耐久性を確保するために、図面通りに施工されているかを詳細に確認します。ミリ単位の精度が求められるこれらの検査項目は、見落としが品質低下や将来的なトラブルに直結するため、正確な記録と厳密な
チェックが不可欠です。
以下では、具体的にどのような点に注意すべきかが分かるよう、主なチェック項目をまとめました。
図面に記載された間隔(例:@150、@200など)が実際に守られているかを、メジャーやコンベックスを使って確認します。
目視では均等に見えても、実測すると誤差が生じることもあるため注意が必要です。鉄筋の交差部がしっかり結束されているかも確認し、
緩んでいる箇所があればすぐに是正を指示しましょう。
かぶり厚さは、鉄筋の表面からコンクリート外側までの距離を指し、鉄筋を水分や空気から守る役割があります。かぶり厚さが不足すると鉄筋が腐食し、建物の耐久性や耐震性が損なわれる恐れも。検査では、設計図に示された基準(例:底面60mm以上、側面40mm以上)に従い、各部位を実測します。
また、隙間を確保するためのスペーサーが正しく設置されていないと、鉄筋が所定の位置からズレてかぶり厚さが不足する原因となるため、設置状況もあわせて確認が必要です。
図面で定められた定着長さを確保することが重要です。長さが不足すると構造が一体化せず、構造の強度が保てません。
特に継手の施工は現場での判断に依存しやすいため、定着部の端部位置や重なり方向にも注意し、図面で定められた位置・長さを厳密に守っているかをチェックしましょう。
使用されている鉄筋の径が、設計図や仕様書の指定(例:D10、D13など)と一致しているかの確認は、
構造の安全性を保つうえで重要です。径の異なる鉄筋が混在すると、想定通りの強度が得られず、建物の
性能に悪影響を及ぼす恐れがあります。
検査では鉄筋の径を実測し、使用されているサイズを明確に整理し、誤った鉄筋が使われていないか確認しましょう。
柱の引き抜きを防ぐためには、基礎と柱を緊結する金具(ホールダウン金物)が、図面通りの位置・本数で
正しく設置し、垂直に固定することが重要です。
斜めに取り付けられたり、本数が不足していたりすると引き抜き耐力が低下し、地震時の倒壊リスクが高まります。ナットの締め忘れや
固定の緩みも見逃さず、目視と手触りで確実にチェックしましょう。
アンカーボルトは、基礎と土台を固定し、地震時のズレや浮き上がりを
防ぐ重要な金物です。図面通りの位置・本数で基礎鉄筋と連結していないと、土台が正しく据え付けられず、耐震性に影響します。
コンクリート打設前に、位置・本数に加え、
傾き・曲がり・浮き上がりがないかをチェック。目視だけでなく、手で触れて締め忘れや緩みの有無も確認することが重要です。

鉄筋が設計通りに施工していることを記録・証明するために、配筋検査では写真撮影が欠かせません。
コンクリート打設後には確認できなくなる箇所を対象とするため、事前準備や撮影方法に細心の注意を払う必要があります。
以下では、配筋検査の撮影時に特に押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
配筋検査で撮影ミスを防ぐためには、何を・いつ・
どこで撮るかを事前に決めておくことが不可欠です。現場では天候や進行状況によって対応を迫られることもありますが、撮影計画を立てておけば、必要な情報をスムーズに記録を残せます。
「いつ」は配筋完了時や型枠設置前など、「なぜ」は設計との整合性確認といった目的に応じて具体化するのがポイント。こうした
準備により、現場の混乱を防ぎ、検査の精度や報告資料の質も高めることができます。
写真を撮る前に、黒板やホワイトボードに「撮影日」「工事名」「部位名」「検査内容」をはっきり書きましょう。記載が終わったら、
板を鉄筋のそばにまっすぐ設置し、黒板の文字が読みやすくなるよう光の反射やピントに注意しながら、全体が収まる位置で撮影します。文字が薄かったりブレていたりすると、後で
確認できなくなる恐れがあるので注意してください。
道具を使わずに記録したい場合は、施工管理アプリの電子黒板機能を使い、スマホやタブレットの画面に
表示して撮影する方法もあります。どちらの方法でも、写真に必要な情報を確実に残すことが重要です。
記録性を高めるには、1枚だけで済ませず複数の角度や距離から写真を撮ることが大切です。特に、コンクリート打設後に見えなくなる鉄筋の位置や間隔は、撮影時にスケールやメジャーを写し込み、数値を明確に残しましょう。全体が見える広角の写真と、細部を確認できる接写の両方を残すことで、後からでも施工内容が判断しやすくなります。
現場写真は単なる証拠ではなく、品質保証と説明力を兼ね備えた重要な資料です。常にその意識を持って撮影に臨むことで、記録の価値は格段に高まります。
配筋検査では、正確な測定のためにメジャーやスケールといった道具を使い、撮影ポイントやアングルにも注意を払う必要があります。こうした手作業でのチェックは確実性が求められる一方で、時間や人手がかかるのが実情です。
そこで近年は、現場での記録や確認作業を効率化できる配筋検査システムが注目されています。スマートフォンやタブレットを活用して、撮影データから自動的に寸法を算出したり、記録をデジタルで一元管理できたりと、検査の負担を大幅に軽減できるのが特徴です。
本メディアでは配筋検査システムを14社※調査し、それぞれの特徴をご紹介。導入をご検討の際には、ぜひ参考にしてください。
※2025年6月19日編集チーム調べ:「配筋検査システム」とGoogleで検索をして表示された配筋検査システムを提供する会社を選定
建築現場向けにゼネコン21社※と共同開発された「CONSAIT Pro配筋検査」は、AIカメラで高精度な検査と記録を実現。図面連携や
タグ検索、自動帳票出力などで業務を効率化し、RC造建築物の検査品質と作業スピードの両立を可能にします。
| 所在地 | 東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー7F |
|---|---|
| 電話番号 | 公式HPに記載なし |
| 公式HP | https://www.consait.com/ |
トンネルなどの湾曲構造に特化した「Field Bar®」は、半径6m以上の曲面にも対応するAI配筋検査システムです。湾曲計測や広範囲撮影、分離構造などで高精度かつ効率的な検査を実現。土木分野に適した設計で、現場の負担を軽減します。
| 所在地 | 東京都千代田区九段北1-13-5 ヒューリック九段ビル |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3288-1101 |
| 公式HP | https://www.mee.co.jp/index.html |
JFEエンジニアリングとACES社が共同開発した「自動配筋検査AIシステム」は、ドローンとAI解析により高所や橋梁全体の配筋検査を自動化。危険作業の負担軽減と検査精度も要求水準である5mm以下※を両立し、帳票や3Dモデル連携にも対応できます。品質確保と効率化を実現します。
| 所在地 | 東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル22F |
|---|---|
| 電話番号 | 公式HPに記載なし |
| 公式HP | https://www.jfe-eng.co.jp/ |
「BAIAS®」はGRIFFYと村本建設が共同開発した建築現場向け配筋検査ARシステムで、iPad Pro1台・1名で運用可能。AR計測や帳票出力、広範囲対応などにより作業を最大70%効率化。複雑構造にも対応し、NETIS選定や200件超※の実績を持つ高い信頼性のあるシステムです。
| 所在地 | 東京都千代田区内神田2-12-6 内神田OSビル7F |
|---|---|
| 電話番号 | 0120-985-368 |
| 公式HP | https://www.gembaroid.jp/ |
3Dデータ上で鉄筋の配置状況を確認できる配筋検査システムです。設計時の立体的な図面データ(3D設計
データ)と実際の施工状況を重ねて比較することで、鉄筋のズレや施工ミスを事前に発見可能です。
複雑な構造にも対応しており、検査データを一括で
整理・保存できるため、管理や後日の確認もスムーズに行えます。
| 所在地 | 東京都中央区日本橋小舟町8-6 H¹O 日本橋小舟町709 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6810-8520 |
| 公式HP | https://www.datalabs.jp/ |
KENTEMが提供する配筋検査アプリで、鉄筋の径・
本数・間隔などを正確に記録できます。電子小黒板や帳票作成機能も備えており、シンプルな操作で誰でも使いやすい設計です。現場のデジタル化を想定して
開発されており、測量機器や設計データと連携して、効率的な施工管理が可能です。
| 所在地 | 静岡県富士市石坂312-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0570-200-787 |
| 公式HP | https://www.kentem.jp/ |
iPadなどの端末で使用できる3D可視化システムです。BIMと連携し、配筋状況を直感的に確認できるため、図面の理解や現場での情報共有がスムーズ。配筋検査以外の用途にも活用できる汎用性の高さが魅力です。
| 所在地 | 福岡県福岡市博多区博多駅前2-12-12 第5グリーンビル4F |
|---|---|
| 電話番号 | 092-515-9484 |
| 公式HP | https://www.hms-global.com/ |
3つのカメラで奥行きのある鉄筋配置も正確に撮影できます。AIと画像処理技術を活用して鉄筋を自動で検出し、そのまま帳票として自動出力まで対応。検査にかかる時間を短縮し、現場の作業負担を大幅に軽減します。
| 所在地 | 東京都中央区京橋2-16-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3561-1111 |
| 公式HP | https://www.shimz.co.jp/ |
国土交通省の「鉄筋出来形計測要領(案)」に対応した自動検測システムです。タブレットでリアルタイムに配筋を計測でき、計測データはクラウドで共有。帳票出力やトレーサビリティ管理にも対応しています。
| 所在地 | 東京都品川区東品川4-12-7 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-5780-2111 |
| 公式HP | https://www.hitachi-solutions.co.jp/contech/products/rebar_check/#top |
AIを活用して鉄筋の径・間隔・本数を自動で検出し、帳票まで一括で作成できます。国の技術評価制度にも採用されており、設計データと検査結果を組み合わせて管理する機能も装備。人手が足りない現場でも、
高精度な検査を効率よく行えるのが特徴です。
| 所在地 | 東京都品川区東五反田2-17-1 オーバルコート大崎マークウエスト |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3448-7331 |
| 公式HP | https://solution.comjo-aijo.com/ |
フジタが現場のDXを推進するために開発した配筋検査システムです。設計値との照合や帳票作成、図面との連携が可能で、検査の省力化と品質管理の精度向上をサポートします。
| 所在地 | 東京都文京区後楽1-4-14 後楽森ビル15F |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6757-6751 |
| 公式HP | https://www.fujitashoji.co.jp/ |
検査記録を電子化し、クラウド上で管理できる仕組みを備えています。検査写真や帳票は一元的に整理でき、電子小黒板にも対応。現場と事務所、さらには発注者との情報共有をスムーズに行うことができ、業務全体の効率化に貢献します。
| 所在地 | 東京都台東区東上野2-1-13 東上野センタービル7F |
|---|---|
| 電話番号 | 03-5828-6441 |
| 公式HP | https://www.nippon-cloud.jp/business-reinforcement |
日本オープンシステムズの配筋検査支援システムは、電子計測やAR技術と連携可能な高いカスタマイズ性が特徴です。鉄筋の自動計測や
帳票出力などに対応しており、現場の状況に合わせて柔軟に運用できます。
| 所在地 | 富山県富山市牛島町9-5 Dタワー富山7F |
|---|---|
| 電話番号 | 076-403-9010 |
| 公式HP | https://www.kensetsu-tablet.jp/product/haikin.html |
図面管理・配筋検査・帳票作成をタブレット1台で完結できるクラウド型アプリ。AIによる豆図検出や帳票自動生成などの機能により、
準備工数80%削減を実現。VE評価も取得した建設DXの実践ツールです。
| 所在地 | 東京都港区虎ノ門2-2-1 住友不動産虎ノ門タワー27F |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6709-2830 |
| 公式HP | https://spider-plus.com/ |
大林組の「AI配筋自動検査システム」は、AI解析とステレオカメラによる自動化で配筋検査を効率化。 GLYPHSHOTシリーズの知見を活かし、建設現場のDX推進と検査作業の省力化をサポートします。
| 所在地 | 東京都港区港南2丁目15番2号 品川インターシティ B棟 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-5769-1111 |
| 公式HP | https://www.obayashi.co.jp/ |
現場の負担を軽減し、検査品質と業務効率の両立を実現する手段として注目されているのが「配筋検査のAI自動化」です。近年では、画像解析技術や3Dスキャン技術を活用した配筋検査システムの導入が進み、従来の手作業に比べて検査工程の大幅な省力化・標準化が可能になってきました。
こちらのページでは、実際にAIを活用した配筋検査システムを導入した企業の事例を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
所轄の消防署や自治体との事前協議を行ったうえで、関係法令を遵守しながら構造の安全性や設計図との
整合性を確認する必要があります。
危険物を取り扱う施設では、一般建築物以上に高い
安全基準が求められるため、資格を持つ第三者機関や専門技術者による厳格な検査が
前提です。検査では、必要に応じて設計図書や施工計画書の提出を求められることもあり、事前準備を丁寧に進めることで、スムーズに進めることができます。
配筋検査は、専門の第三者機関や検査業者に委託・代行することが可能です。検査から記録作成までを包括的に担い、専門的な知見に基づいて施工状況や品質を確認してくれます。
また、保険機関や監督官庁向けの報告書作成にも対応しているため、書類対応の工数を削減できるのも大きなメリット。現場監督者や設計者の負担軽減にもつながり、検査体制の強化を図る手段として有効です。
配筋検査においては、設計者(工事監理者)の立ち会いが建築士法上の義務とされており、施主が同行することで現場状況の理解や設計者・施工者との信頼関係の構築にもつながります。記録では見落としやすい施工ミスをその場で
是正できる点も、立ち会いの大きなメリットです。
AI画像解析を活用した配筋検査システムは、大手ゼネコンによる実証で鉄筋認識率98%以上※と高精度を実現。
ただし、正確な撮影方法や現場環境の標準化が精度維持の鍵となるため、自動化に頼りきらず、人による確認フローとの併用が推奨されています。
AIとクラウドを活用した検査支援ツール「CONSAIT Pro 配筋検査(プライム ライフ テクノロジーズ主催)」の実証・普及を目的に発足。「CONSAIT Pro 配筋検査」は、大手ゼネコン21社※と共同開発し、撮影画像を自動で解析・帳票化する仕組みが評価されています。検査の効率化や品質の均一化、人的ミスの低減に繋がることから将来的には公共工事などでの標準ツール化が期待されているツールです。
電磁波レーダーなどを用いた探査には「配筋探査技術者」などの民間資格が必要ですが、一般的な配筋検査では必須の国家資格はありません。そのため、実施者のスキル差による品質ばらつきを防ぐためには、検査支援システムの活用が有効となります。
配筋検査とひと口に言っても、その方法は現場によって異なります。このサイトでは、商業施設・トンネル・橋梁といった、規模や構造に特徴がある現場別に、14社※の製品からおすすめの配筋検査システム3選をご紹介します。
※2025年6月19日編集チーム調べ:「配筋検査システム」とGoogleで検索をして表示された配筋検査システムを提供する会社を選定

従来の検知技術では困難な奥行きのある配筋をAIカメラが正確に認識。精度の高い検査が必要な商業施設でも、熟練度に依存せずに検査ができます。
鉄筋量が多い大型・多層階の施設でもARスケールで楽に検査写真を撮影可能。画像検索機能や進捗確認の見やすさによって、探す手間を改善し作業時間を約4~5割削減※2します。

湾曲構造のトンネルでも鉄筋の本数や位置を正確に把握。誤差が出やすい曲面も「湾曲計測モード」で容易に測定が可能で、位置調整の手間が省けます。
トンネル内の天井が低い現場でも、検査機が軽量で分離構造のため、取り回しがスムーズ。足場の限られた狭所でも位置調整などに時間を取られず、効率的に検査ができます。

ドローンを撮影に活用することで、高所作業を伴う橋梁検査の作業負担を大幅に軽減。手作業中心の検査に比べて、約75%※4の省力化を実現したという事例もあります。
これまでの測定方法では難しいPC橋や鋼床版の複合構造にも、AIを用いた画像解析で対応可能。橋長全体の検査・記録が効率的になり、検査品質を向上させます。
※1 2025年9月時点
参照元:プライム ライフ テクノロジーズ公式HP(https://www.consait.com/)
共同開発に参画したゼネコン21社:青木あすなろ建設株式会社/ 株式会社淺沼組/ 株式会社安藤・間株式会社奥村組/ 北野建設株式会社/株式会社熊谷組/ 五洋建設株式会社/ 佐藤工業株式会社/ 大末建設株式会社/ 髙松建設株式会社/ 鉄建建設株式会社/ 東急建設株式会社/ 戸田建設株式会社/ 飛島建設株式会社/ 西松建設株式会社/ 日本国土開発株式会社/ 株式会社長谷工コーポレーション/ 株式会社ピーエス三菱/ 株式会社松村組/ 村本建設株式会社/ 矢作建設工業株式会社
※2参照元:プライム ライフ テクノロジーズ公式HP(https://www.youtube.com/watch?v=ryLovLWmvz0&t=7s)
※3参照元:三菱電機エンジニアリング公式HP(https://www.mee.co.jp/kaisyaan/press/prs250306.html)
ただし過検出を含み、撮影条件等によります。
※4参照元:JFEエンジニアリング公式HP(https://www.jfe-eng.co.jp/news/2020/20200909.html)